大阪市の伝統野菜

大阪市で100年以上前から栽培されている野菜が「大阪市なにわの伝統野菜」とし認証されています。品目は全部で9つです。天下の台所と呼ばれ独特の食文化が残る大阪市。大阪市の「食」を支えてきた伝統野菜の数々をご紹介します。

「天王寺蕪(てんのうじかぶら)」は、その名の通り大阪市天王寺付近を発祥とするカブの一種です。甘みが豊かで煮たり浅漬けにしたりするのがおすすめです。「田辺大根(たなべだいこん)」は大阪市東住吉区田辺地区特産の丸くてずんぐりとした大根です。煮崩れしにくく葉っぱも美味しくいただけます。「金時人参(きんときにんじん)」は大阪市浪速区付近の特産で、スリムで鮮やかな人参です。おせち料理や京料理に花を添えます。

「大阪しろな」は大阪市天満橋付近で盛んに栽培されていました。天満菜とも呼ばれることもあります。山東菜または白菜と体菜の交雑で出来た品種だと言われています。「毛馬胡瓜(けまきゅうり)」は大阪市都島区毛馬町で栽培されていた黒イボ系のキュウリです。アクが強く苦みがあるので漬物や酢の物、炒め物に適しています。「玉造黒門越瓜(たまつくりくろもんしろうり)」は大阪城にある黒塗りの玉造門付近で栽培されていた瓜です。浅漬けや奈良漬けに適していて、歯ごたえのあるあっさりとした味を楽しめます。

「勝間南京(こつまなんきん)」は大阪市西成区玉出町にあった勝間村特産の日本カボチャです。西洋カボチャの普及により一時姿を消しましたが見事復活、皮まで柔らかく日本料理にピッタリだと言われています。「源八もの(げんぱちもの)」は大阪市北区源八付近で盛んに栽培されていた芽物です。青芽と赤芽があって独特の色合いが特徴的です。「難波葱(なんばねぎ)」は大阪市難波周辺で盛んに栽培されていた葱です。九条葱や千住葱のルーツは難波葱だと言われています。鴨と葱の入った鴨なんばも、葱と言えば難波だったからだそうです。

大阪市発祥の伝統野菜は江戸時代から人々の食文化を支えてきました。食文化の変化と共に一時は姿を消してしまった野菜もありますが、再び見直されるようになっています。上記9品種は「大阪市なにわの伝統野菜」として認証されており、これらの野菜を使った加工品には認証シールが貼られています。認証表示プレートのあるお店で伝統野菜を購入したり味わったりすることができます。大阪市にお越しの際は、100年以上の歴史を持つ伝統野菜もぜひお試しください。