寝屋川市の歴史

寝屋川市の歴史は古く、旧石器時代から人が住んでいたと考えられています。寝屋川市域の太秦遺跡、高宮遺跡、讃良川遺跡では当時使用されていたと考えられるナイフ形の石器が発見されています。寝屋川市内にはたくさんの個性的な古墳も見つかっています。太秦高塚古墳、石宝殿古墳、寝屋古墳などが有名で、この地域がいかに栄えていたかが見受けられます

寝屋川市は市域を流れる寝屋川から名前をとられていますが、昔から河川が人々の暮らしに密接に関わってきました。「日本書紀」や「古事記」には茨田堤という堤防が仁徳天皇の時代に築かれたという記録があります。稲作が盛んに行われるようになった江戸時代にも、堤防決壊や大洪水といった問題に悩まされ、改修工事が繰り返されました。その一方で、河川は交通手段として人々の生活を助け、寝屋川市域の発展に貢献しました。

明治22年には町村制により寝屋川村を含む5つの村が誕生しました。そして昭和18年には4つの町村が合併して寝屋川町になりました。昭和26年の市制により寝屋川市が誕生すると、合併や編入などが行われ昭和41年に現在の市域が確定しました。寝屋川市は高度経済成長期の急激な人口増加により、住宅都市として発展しました。現在では人口減少や高齢社会といった課題を見据えながら魅力的なまちづくりに取り組んでいます。