昔は浮気をすると、どんな罰を受けたのか?

現在の日本の不貞行為の慰謝料の相場は、条件によりますが、300万円ほどとされています。離婚しても親権を確保できず子供に会う回数が制限されたり、場合によっては勤務先にいられなくなり、職を失うなども浮気の代償となります。

では、昔はどのような罰を受けていたのでしょうか。

江戸時代では浮気をした場合、死罪でした。妻の浮気現場を目撃した場合、夫は相手の男をその場で斬り殺してよいことになっていました。

ただし、実際、当時の江戸では女性が圧倒的に少なく、男性が結婚することはとても難しかったようです。逆に、女性は離婚してもすぐに再婚相手が見つかるといった時代でした。ですから、夫は妻の浮気に気がついても見て見ぬふりをしたり、お金で解決したりしていました。浮気相手は現在の価格で50万円ほど支払ったといいます。

明治時代になると、姦通罪というものができ、2年以下の懲役が定められました。しかし、これは既婚女性が浮気した場合のみで既婚男性の浮気は対象外だったのです。これでは不公平だということで、昭和22年に姦通罪は廃止されます。

中世のヨーロッパでは、不貞行為を行った女性には鼻や両耳を削いだり手足を切断するといった罰が与えられていたといいます。男性は罰金を払ったらよかったそうなので、やはり女性の不貞行為の方が罪が重いとされていたのでしょう。

古代中国では、『宮刑』といって男性は性器を切除されるという罰が与えられました。女性は幽閉、または、性器を縫い合わせるといった罰が与えられたていたといいます。男性はほとんどの場合が適切な処置をされることもなく死亡したそうです。

このように、昔の不貞行為に対する罰は悲惨なものが多いので、浮気をするのも命がけだったのですね。

現代は法的に処罰されることになります。そこで、探偵事務所に浮気調査を依頼するなどして言い逃れのできない証拠を集めて、裁判ではその証拠をつきつけるということが一般的です。

現在の浮気が裁判でも500万円程度で解決できることを考えたら、昔よりもましなのかもしれません。ですが、浮気をされた方の心理に昔も今もありません。浮気をした方も、失うものが多いのは事実です。探偵事務所の調査では、素人では調べきれないことも判明します。浮気が発覚した場合は最悪な結末になることも多いことを念頭に、気軽に浮気に走ることのないよう自制した方がよいでしょう。