探偵の基本

ときどき、テレビで刑事ドラマを見ていると、刑事というプロフェッショナルであるにもかかわらず、けっこうな確率で「尾行がバレる」というシーンに出くわします。

実際のところ、刑事が尾行をするような事件に出くわすケースはそれほど多くはないと聞きますが、尾行がバレるなんていうことはほとんど起こりません。

尾行するのは何も刑事だけではありません。こちらもテレビドラマや映画、小説などですっかりおなじみになっている「探偵」もまた、尾行は必須のテクニックということになります。

刑事とちがって、事件性のないトラブルや調査などの際にも尾行が必要になることがありますので、もしかしたら刑事が尾行するシチュエーションよりも、探偵が尾行するシチュエーションのほうがずっと多いと言えるかもしれません。

さて、その尾行ですが、先ほども言ったように、これはおそらく刑事も含めて差し支えないと思いますが、探偵が尾行していることがバレるということは、まず考えられないと言えます。探偵にとって尾行するというのは、「飯を食う」というのと同じくらい基本的なことです。人間が生きるために飯を食うように、尾行は探偵であるための絶対に必要なテクニックなのです。

もちろん、尾行は経験値がモノをいう行為ではありますが、尾行ができない以上、探偵として一人前にはなれません。探偵にとってはそれくらい重要であり、また基本的なテクニックなのです。また、場合によっては何時間も歩いて尾行することもありますので、体力も必要といえます。

尾行の基本は、対象者と適度に距離を保つことです。人ごみの中では近づき、人が少ない場所では近づきすぎないようにします。視線は足元に向けるようにします。対象者が突然振り返った場合、目が合うと不審に思われるからです。

また、対象者が立ち止まったり戻ってきたりしても、そのまま歩き続けるというように、不自然な動きにならないようにします。また、男女ペアになって尾行するというパターンもあります。カップルで歩いていればより自然に見えるからです。 他にもコツは色々あります。

自分で尾行しようとする方がいますが、尾行の仕方を良く知らないで行うとバレてしまう可能性が高いです。バレてしまうと、問題をはぐらかされたり警戒されて証拠がつかめなくなってしまいます。尾行は経験豊富な探偵に依頼することが最善策といえるでしょう。