帰宅恐怖症になる男性が増えている

帰宅恐怖症になった結果、浮気をする男性が増えていると言われています。毎日妻の顔色を伺い、とめどない愚痴を聞かされ、疲れた体に鞭打って家事や育児を手伝ってもダメ出しされる。家にいても心が休まらず、居心地悪いだけ。そうしたことの積み重ねで、次第に自宅に帰りたくなくなってしまい、妻以外の女性に安らぎを求め浮気してしまうというものです。浮気をしているから帰らないのではなく、家に帰りたくないから浮気をするというのです。

女性は基本的に話し合えばわかりあえると思っています。妻の方にしてみたら、二人の関係をより良くするための「意見」が、夫には「文句」に聞こえてしまいます。男性は基本的に聞き流したり、とりあえずその場で適当な受け答えをしたりします。すると、今度は夫に真剣に受け止めてほしくて、妻は夫を責める言葉を使うようになります。夫は面倒になって妻を避けるようになるという悪循環です。しかし、このような妻に限って、自分は悪くないと思っているため、より一層文句が増え、攻撃的になってしまうのです。

家庭で安らげない男性は、家庭の外で安らげる場所を探します。多くの人はクラブなどに行って、妻や家庭の愚痴を聞いてもらうというものでしょうが、夫婦間が上手くいっていない場合、浮気できるチャンスがあれば浮気してしまってもおかしくありません。妻に理解があって、献身的に尽くしてもらっているのにも関わらず浮気をする男性の場合と、自分なりに気を遣って妻に協力してきたのに、努力を認めてもらえず蔑ろにされた結果、家に帰りたくなくなり、浮気相手に癒しを求める場合とでは事情が違うため、同じ浮気といっても同じように責められるものではないように感じます。

事実、夫婦関係が破綻している状態での浮気は不貞行為に該当しません。婚姻共同生活の平和の維持という権利が失われているからです。夫婦関係が破綻していたことが証明できれば慰謝料を払う必要はありません。

夫の浮気を疑ってプロの探偵に浮気調査を依頼したものの、結果はただ自宅に帰えりたくなかったため、残業と嘘をついてぶらぶらしていただけというパターンもあります。妻としては、自分の今までの行動を省みて行動を改める必要がありますが、それができない場合は離婚という最悪な結果になってしまいます。夫は、夫として父親として男として、信頼されたい、尊敬されたいと思っています。感情のままに夫にあたらず、夫に対し思いやりを持つことが、帰りたい家だと思わせる一歩なのです。