行方不明者の捜索

行方不明者は年間で8.5万人以上とも言われています。失踪の理由として一番多いのが、『病気』です。精神疾患により、本人が失踪するつもりなく家を出て帰れなくなる場合が多いとされています。特に近年は認知症で行方が分からなくなる人が多いです。

次に『家庭内の問題』です。家族や親戚内でのトラブルによって、家族と離れたいという理由から行き先を告げずに家を出てしまうパターンです。『仕事関係での問題』での失踪もあります。大きな負債を抱えてしまい、そこから逃げるための失踪です。この場合は自殺に繋がる可能性がありますので、注意が必要です。また、『犯罪による失踪』もあり、この場合はすぐに捜索しなくてはいけません。小さい子どもなどが連れ去られ、行方がわからなくなった等は命に関わりますから、急いで探す必要があります。

緊急性が高い場合は、まず警察に捜索願を出します。捜索願を出すと、全国に情報が回り、パトロールの際などに対象者に接触した場合、警察から連絡がくるようになります。

最近はSNS等の情報から居場所を探す方法もあります。更新している状況や、対象者の行方を知っている人をSNS上で調査するといった方法もとることができます。過去の投稿などを見て、行きそうな場所を予測することもできます。

未成年の場合は、犯罪に巻き込まれているかもしれず緊急性がありますが、成人が失踪した場合は本人の意思である場合が多いので、病気が理由の失踪以外は命の危険性について心配する必要はそれほど高くはありあません。

ちなみに、警察に捜索願を出せるのは親族でなくても大丈夫です。行方不明者の同居人、介護する者、雇い主も捜索願が出せます。しかし、警察に捜索願を出したとしても、事件性がない場合は積極的に探してくれません。自分で探すか探偵に調査を依頼するしかありません。

自分で探すことは労力も必要ですし、失踪した本人に探していることがバレてしまい、また別の場所へ失踪してしまう危険性もあります。プロの探偵は、聞き込みや張り込み、尾行など高い技術を持って行方不明者を探しだします。

人探しにかかる料金は決して安くはありません。人探し調査の難易度にもよりますが、調査員の人数や調査日数、出張費なども入れると費用も高くなります。あまりに安い金額を掲示しているような探偵事務所は要注意です。信頼できる探偵事務所に依頼するようにしましょう。