アメリカの探偵

日本では『探偵業届出証明書』という届けを出しておけば探偵の業務を行えますが、アメリカで探偵になる場合はライセンスが必要になります。探偵のライセンスを取得するためには実務経験が必要であり、筆記試験と面談を行います。アメリカで探偵になることは日本と比べると難易度が高いのです。

探偵になるのが難しい分、権限も多く与えられます。探偵のライセンスを持っていれば、公共料金やクレジットカードの明細といった個人情報が入手可能になります。銃の携帯も許されており、逮捕権も持っています。日本の探偵は浮気調査や素行調査等、広い範囲で依頼を受けますが、アメリカの場合は犯罪専門だったり人探し専門だったりと、専門分野が分かれています。年収は分野によって差がありますし、実務経験の長さでも変わります。

探偵の依頼内容は、日本では浮気調査や身辺調査が多いですが、アメリカでは実の親を捜して欲しいという依頼が多いです。養子縁組の多いアメリカならではの事情によるようです。

浮気調査の依頼は、アメリカでももちろんあります。アメリカでは浮気が発覚した場合、どうなるのでしょうか。アメリカの場合、浮気が発覚すると大体の人が離婚を選択します。我慢して結婚生活を続けることの方が不幸と考え、日本のように親族や世間の体裁を気にして離婚しないということはまずありません。子どもがいる場合も、両親の仲が良くない環境でいることの方が罪だと考えます。

また、日本と大きく違うのは、浮気相手に対しての制裁です。アメリカでは浮気相手への慰謝料を請求できる法律がない州がほとんどです。浮気や不倫など、夫婦生活の破綻は夫婦だけの問題という認識なのです。ですから、日本よりも浮気相手の方は浮気に対して罪悪感がないのです。浮気をした本人にきっちり制裁します。日本では浮気した本人も当然悪いのですが、浮気相手にも責任があると考え、浮気相手にもしっかり慰謝料を請求する場合が多いため、この点は双方の文化の違いを特に感じますね。

アメリカは離婚率が高いと言われますが、浮気による離婚は意外と少ないのです。浮気以外で離婚するケースが多いというわけです。日本よりも財産分与や養育費、子に会う権利についてしっかり話し合い、シングルマザーが困窮しないようになっています。制度としても心情的にも日本とは離婚する環境が違うというわけです。