浮気や不倫は「仕方がない」という男の屁理屈

付き合いはじめてすぐに浮気をする男性はおそらくほとんどいないでしょう。また、結婚してすぐに不倫をする男性も極めて少ないといえるでしょう。もちろん、どちらもまったくいないということはないにしても、やはり男性の浮気や不倫というのは、恋人なり夫婦なりの男女関係がある程度継続してから起こるものである可能性が高いと考えてよいでしょう。

とすると、ある程度関係が続いてきたある日、男性は浮気なり不倫なりするようですが、これはどちらも「自分の恋人や奥さんに新鮮味を感じなくなってしまったから」という理屈をまかり通そうという気持ちの表れである場合が多いです。

もちろん、動物のオスとしての本能がそうさせることはだれでも知っています。ですから、長年連れ添って旦那さんのことをよくわかっている奥さんは、あえて旦那さんの浮気に言及しないという人もいるくらいです。

しかし、これはあくまでも「動物のオスとしての本能」であり、「理性ある人間の男子としての理屈」というにはあまりにも乱暴すぎるということになるでしょう。

ですから、浮気することに対してまったく罪悪感がない男性というのは、「自分がオスである」という事実をいいように利用しているだけのことであり、自分が「人間」であるということに関しては、自ら否定しているようなものなのです。言ってみれば、自己中心的な考え方が浮気なり不倫なりをさせていることになるのではないでしょうか。

そもそも魚のような子孫を沢山残したいという生物と違って、人間は高度に進化した生物なので、そのような機能は必要ないということが判明しています。

浮気をする原因としては、性格の問題だけでなく、ホルモンや遺伝子のせいだという研究結果があります。 浮気をすると分泌される幸福ホルモンというものがあり、それを求めて浮気に走るというもの。また、DRD4という刺激を求める遺伝子を持っていると浮気をしやすいのだそう。

この遺伝子の持ち主はドーパミンを感じることが鈍く、より多くの刺激を求めてしまいます。これらをふまえると、‘浮気は本能だ‘というのが成立しないことになります。

もちろん女性が浮気をしたり不倫をしたりということもあるので、男ばかりを責めるわけにはいきません。

女性にしろ男性にしろ、パートナーに浮気されないように、依存しすぎず、適度に刺激を与えるよう自分を向上させて、良い方向に変化させていくことが必要なのです。